
ED治療薬を検討するとき、「自分に合う薬はどれか」「いつ飲めばよいか」へ意識が向きがちです。しかし、その前に確認したいのが、持病、服用中の薬、これまでの副作用です。
ED治療薬の一部は、特定の薬と一緒に使用すると血圧が大きく下がるなど、重大な危険につながることがあります。薬の名前が分からない場合も、自己判断で進めず、お薬手帳や薬の写真を医師・薬剤師へ見せて確認することが大切です。
最初に確認したいのは「現在使用している薬」
確認するのは、病院で処方された薬だけではありません。市販薬、貼り薬、スプレー、サプリメントも含めて整理します。毎日使用していなくても、発作時や必要時だけ使用する薬がある場合は忘れずに伝えてください。
- 処方薬と市販薬の名称
- 貼り薬、スプレー、舌下錠などの剤形
- サプリメントや健康食品
- いつ、どのくらい使用しているか
- 過去に薬で起きた副作用
硝酸薬などとの併用はできない
シルデナフィルなどのPDE5阻害薬は、ニトログリセリン、硝酸イソソルビド、亜硝酸アミル、ニコランジルなどの硝酸剤・NO供与剤と併用すると、過度に血圧が低下するおそれがあります。
これらには、錠剤だけでなく、舌下錠、貼り薬、スプレーなどがあります。「飲み薬ではないから関係ない」と判断せず、狭心症や心臓の治療を受けている方は、ED治療薬を使う前に必ず医師・薬剤師へ相談してください。
薬の名称が分からない場合は、薬そのもの、お薬手帳、処方内容の写真を見せる方法が確実です。
持病や最近の病歴も確認する
心臓に障害があり性行為が不適当と考えられる方、重い肝機能障害がある方、低血圧または治療されていない高血圧の方、最近一定期間内に心筋梗塞や脳卒中などを起こした方は、使用できない場合があります。
腎臓や肝臓の機能、出血性疾患、消化性潰瘍、陰茎の疾患などによっても注意点が変わります。健康診断の数値や病歴を隠さず伝え、使用の可否と用量を医療者に確認してください。
副作用と緊急時の目安
ED治療薬では、頭痛、ほてり、動悸、鼻づまり、消化不良、視覚の変化などが起こることがあります。副作用の種類や出方は人によって異なります。
胸痛、強い息苦しさ、急な視覚・聴覚の異常、4時間以上続く勃起などがある場合は、自己判断で様子を見続けず、速やかに医療機関へ相談してください。受診時には、ED治療薬を使用したことと使用時刻を伝えます。
個人輸入を検討するときの安全確認
個人輸入された医薬品は、日本国内で品質・有効性・安全性が確認されていない場合があります。また、正規品を装った偽造品や、表示と異なる成分を含む製品による健康被害も報告されています。
入手先だけで安全性を判断せず、成分、含有量、使用方法、併用禁忌、副作用が起きた場合の相談先まで確認してください。体調や服用中の薬に不安がある場合は、購入や使用の前に医師・薬剤師へ相談することが重要です。
フィルム型製剤も安全確認は同じ
口腔内で溶けるフィルム型製剤には、薄くて携帯しやすい、水なしで服用できる製品がある、錠剤を飲み込みにくい方でも扱いやすいといった剤形上のメリットがあります。
一方で、口の中で速やかに溶けることと、効果が錠剤より速く現れることは同じではありません。フィルム型でも、成分、用量、併用禁忌、副作用の確認は必要です。携帯性や利便性だけでなく、安全に使用できる条件を先に確認しましょう。
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まとめ
ED治療薬を検討するときは、薬の特徴を比べる前に、持病と服用中の薬を整理することが重要です。特に硝酸薬などとの併用は重大な危険につながるため、薬の名称が分からない場合も医師・薬剤師へ確認してください。フィルム型製剤を選ぶ場合も、安全確認の基本は同じです。
参考情報
本記事は一般的な情報提供を目的としており、診断、処方、特定製品の推奨、個別の服薬判断を行うものではありません。持病や服用中の薬がある方は、医師または薬剤師へ相談してください。