
銭湯の脱衣所で、隣の人の足がやけに大きい。思わず目線が下に向かいかけて、慌てて天井を見る。男なら一度は耳にしたことがある「足が大きい男は、アソコも大きい」という俗説のせいです。
靴のサイズなら誰でも知っていますし、隠す必要もありません。もしこの説が本当なら、ずいぶん便利な目安になりそうです。
この記事では、この俗説が本当なのかを確かめつつ、ついでに男性器にまつわる「人には聞きにくい疑問」にも、まとめて答えていきます。
先に結論
- 足のサイズと陰茎の大きさには、関係がないと考えられている
- 身長や手の大きさなど、外から見える部分からサイズを当てるのは難しい
- サイズを気にするより、勃起の変化や痛み、しこりなどの「異変」に気づくほうがずっと大事
足のサイズとアソコは関係ない
この俗説は、海外でもかなり根強いものです。そこで実際に、足のサイズと陰茎の長さを測って比べた研究がいくつか行われました。100人あまりの男性を調べた研究でも、両者の間にはっきりした関係は見つかっていません。
身長や手の大きさ、指の長さとの関係を調べた研究もありますが、関係があったとしてもわずかで、外から見てサイズを当てられるほどではない、というのが大方の見方です。
つまり、靴屋で大きなサイズを選んでも、何の自慢にもならないし、小さいサイズの方が肩身の狭い思いをする必要もありません。銭湯では、安心して天井ではなく前を見てください。
ついでに答える、聞きにくい疑問
平均はどのくらい?
海外の研究をまとめた報告では、勃起時の平均はおよそ13cm前後とされています。多くの男性は、平均をもっと大きく見積もりがちです。その理由やサイズの話は、ペニスのサイズの記事で詳しく書いています。
なお、外から見えている部分がすべてではありません。陰茎の根元は体の中まで続いていて、見えている長さとほぼ同じくらいの部分が、骨盤の中に隠れていると言われます。
なぜ先端はあの形なのか
先端が傘のように張り出している理由については、進化の観点からの仮説があります。性行為の動きのなかで、ほかの男性の精液をかき出し、自分の精子を残しやすくするためだった、という説です。模型を使った実験で、そうした働きがありうることを示した研究もあります。
ただし、これはあくまで仮説です。ご先祖さまの事情はともかく、現代の夫婦生活では気にする必要はまったくありません。
骨がないのに、折れることがある?
あります。陰茎には骨はありませんが、勃起しているときに強く曲がると、中の血液をためる組織を包む膜が裂けることがあります。これを「陰茎折症」といいます。性行為中、とくに勢いのある動きのときに起こりやすいと言われています。
- 「ポキッ」という音がした
- 急に萎えて、強く痛む
- みるみる腫れて、紫色になる
こうしたときは、恥ずかしがらずにすぐ泌尿器科(夜間なら救急外来)を受診してください。早めの治療が、その後の勃起や形を守ることにつながります。
年をとると小さくなる?
年齢とともに、短くなったと感じる人はいます。血流の低下で勃起の力が弱くなることや、お腹まわりの脂肪で根元が埋もれて見えることが主な理由と考えられています。体重を落とすと「見える部分」が戻ったと感じる人もいます。
前立腺がんの手術や治療のあとに、長さの変化を感じる人がいることも知られています。気になる場合は、治療を受けた医療機関で相談してください。
寝ている間に何度も勃起するのは普通?
普通です。健康な男性は、眠っている間に何度か勃起を繰り返しています。朝立ちは、その最後の1回が目覚めと重なったもの。むしろ、朝立ちが明らかに減った状態が続くときのほうが、体からのサインとして気にしたいところです。
クリームやサプリで大きくなる?
塗るだけ、飲むだけで大きくなる、という確かな方法は知られていません。増大をうたう商品の中には、根拠のはっきりしないものや、成分のよく分からない輸入品もあります。シリコンなどの異物を注入する行為は、炎症や変形を起こすおそれがあり危険です。どうしても悩みが強い場合は、泌尿器科で相談するのが安全です。
サイズより、気にしてほしいサイン
大きさは、変えようのない個性のようなものです。それよりも、次のような変化に気づいたら、泌尿器科に相談してください。
- 勃起したときに曲がる、痛む、硬いしこりに触れる
- 勃起の硬さや持続の変化が続く、朝立ちが減った
- 陰部のできもの、ただれ、かゆみが続く
- 痛みをともなう勃起が4時間以上続く(すぐに受診)
体の変化が気になったときに
サイズより大事なのは、勃起の硬さや持続の変化に気づくことです。勃起の変化が続く場合は、年齢だけでなく、血管や持病、服用中の薬が関係していることもあります。
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まとめ
「足が大きい男はアソコも大きい」は、残念ながら(あるいは幸いなことに)根拠のない俗説です。身長や手の大きさからも、サイズはほとんど当てられません。大きさは個性として受け止め、それよりも、曲がりや痛み、しこり、勃起の変化といった体からのサインに目を向けてください。気になることがあれば、泌尿器科は恥ずかしい場所ではありません。
本記事は一般的な情報提供を目的としており、診断、治療効果の保証、特定製品の推奨を行うものではありません。持病や服用中の薬がある方、体の変化が続く方は、医師または薬剤師へ相談してください。