ダヴィンチ手術を10年前に受けて、あの判断は正しかったか

10年経った今、率直に振り返る

2016年、私は前立腺癌の手術を受けるにあたって、ダヴィンチXi(ロボット支援下手術システム)による前立腺全摘除術を選びました。

当時、ダヴィンチXiは導入から数年経った最新世代機。執刀医からは「開腹手術」「腹腔鏡手術」「ダヴィンチ手術」の3つの選択肢を提示されました。

あれから10年。「ダヴィンチを選んで本当に良かったのか?」——同じ立場の男性に正直なところを伝えたい、というのがこの記事を書いた動機です。

結論を先に書きます。判断は正しかった。ただし、メリットだけでなくデメリットも、率直にお伝えします。

PSA放置から手術に至った経緯は本体記事「前立腺癌術後ED 10年の全記録」に書きました。本記事ではダヴィンチ手術そのものに絞って、10年の振り返りをお話しします。

 

ダヴィンチXiとは——2016年当時の医療技術の到達点

「ロボットが手術する」のではなく、「医師がロボットを操作する」

ダヴィンチ手術と聞くと、「ロボットが自動で手術する」イメージを持つ方がいますが、それは誤解です。

執刀医はコンソール(操縦席のような装置)に座り、専用の操作レバーを動かす。その動きが、患者の体に挿入されたロボットアームに正確に伝わる仕組みです。あくまで医師が手術し、ロボットは医師の手の動きを精密化する道具。

  • 3D拡大視野(最大10倍以上)で前立腺周辺を見ながら操作
  • 人間の手より細かく、震えない動き
  • 狭い骨盤の奥でも自由な角度で動かせる多関節アーム

特に前立腺は骨盤の奥深くにあり、勃起神経や尿道括約筋など繊細な構造に囲まれた部位。ダヴィンチの精密性が活きる代表的な手術領域です。

ダヴィンチXiは2014年導入の世代機

2016年当時、私が受けたのはダヴィンチXi。2014年に発売された世代で、前モデル(Si)と比べてアーム配置の自由度が増し、より複雑な部位の手術にも対応できるようになっていました。

ちなみに2026年現在、最新世代はダヴィンチSP(シングルポート)など、さらに進化しています。10年で技術はかなり進歩しています。

 

3つの選択肢——なぜダヴィンチを選んだか

執刀医から提示された3つの術式

大学病院の泌尿器科で執刀医(私の場合は経験豊富な部長クラスの先生でした)から、3つの選択肢を提示されました。

  • ①開腹手術——下腹部を10〜15cmほど切開する従来法。執刀医が直接手で操作
  • ②腹腔鏡手術——お腹に数か所小さな穴を開け、カメラと器具を入れて行う低侵襲手術
  • ③ロボット支援下手術(ダヴィンチXi)——腹腔鏡をロボットアームで操作する最新術式

私がダヴィンチを選んだ3つの理由

最終的にダヴィンチXiを選んだのは、以下の理由でした。

理由①:神経温存の精度が最も高い

「片側神経温存」を希望していた私にとって、ダヴィンチの精密性は決定的でした。3D拡大視野で勃起神経の位置を確認しながら、ミリ単位の精度で剥離できる——これは開腹手術では難しい技術です。

理由②:当時、都内でダヴィンチ手術の実績が最多だった大学病院に出会えた

私が手術を受けたのは、都内のある大学病院でした。決め手は明快で、当時の日本国内、特に都内において、その病院がダヴィンチ手術の実績件数で群を抜いていたからです。

ダヴィンチは機械が優秀でも、操作するのは人間の医師。症例数の蓄積はチーム全体の習熟度に直結します。「機械があるかどうか」ではなく「その機械を何百件、何千件と動かしてきたチームかどうか」——ここを見極めたことが、結果として10年後の私のQOL(生活の質)を支えています。

理由③:傷口が小さく、社会復帰が早い

経営者として長く休めない事情もあり、「広範囲の切開」を避けたかった。ダヴィンチなら傷口が小さく、術後の回復も早いという説明に、強く惹かれました。

保険適用が後押しした

前立腺癌のダヴィンチ手術は、2012年に保険適用となっていました。私が手術を受けた2016年時点で既に保険診療として確立しており、自己負担は高額療養費制度を使えば数十万円台で済みました。

神経温存をめぐる夫婦での話し合いの詳細は「前立腺癌が夫婦関係に与えた10年の影響」に、温存vs全摘の医学的判断は「神経温存 vs 全摘除——10年後に振り返る私の選択」に書いています。

 

手術当日の記録——覚えている範囲で

お腹のへその周囲に、5つの穴

ダヴィンチ手術と聞くと「お腹を大きく切る」イメージを持つ方もいますが、実際は全く違います。

私の場合、お腹のへその周囲に5つの小さな穴を開け、その穴からロボットアームを挿入する形でした。執刀医は離れた位置のコンソール(操縦席のような装置)に座り、ロボットアームを操作しながら手術を進めていく。広範囲を切開する従来の手術とは、全く別物だと感じました。

朝、家族と病室で別れて手術室へ

手術日の朝、妻に手を握られながら病室を出ました。手術室まではストレッチャーで運ばれ、家族と別れる場所は手術室の前。

「行ってきます」——あの瞬間、初めて本当に怖くなりました。

予定2〜3時間が、実際は5時間ほど

執刀医からは事前に「手術時間は2〜3時間ほどの予定」と説明を受けていました。

ところが、実際は約5時間。麻酔で眠っている本人には時間の経過は分からないのですが、待っていた妻にとっては、ずいぶん長く感じる時間だったそうです。

予定通りに進まないのが、手術というもの。これから手術を受ける方には、「予定時間=実際の時間ではない」ことを、ぜひ覚えておいてほしいです。家族の方は、長時間の待機を覚悟してください。

覚えているのは、手術室で麻酔科医に「では麻酔を始めます」と言われた瞬間まで。気づいたら術後の回復室で、妻の顔がぼんやり見えました。

術後ICU、そして一般病棟へ

術後はICU(集中治療室)で一晩過ごし、翌日には一般病棟へ。お腹には膀胱から尿を出すためのカテーテル、ドレーン(体液を排出する管)が複数本入っており、寝返りもままならない状態でした。

意外な真実——本手術より、生検の方がよっぽど痛かった

これは、これから手術を受ける方に、ぜひ伝えたいことです。

ダヴィンチ手術後の痛みより、術前の生検(16か所の組織採取)の方が、よっぽど痛かった——というのが、私の率直な実感です。

もちろん、ダヴィンチ手術後にも痛みはありました。でも、ロボット手術は傷口が小さく、術後の鎮痛管理もしっかりしているため、想像していたほどの激痛ではなかった。

一方、生検では麻酔下とはいえ、左右に分けて8箇所ずつ、合計16箇所から針で組織を採取します。検査終了後の数日間、排尿時の痛みや違和感は、本手術後よりも辛かった記憶が残っています。

「手術が怖い」と感じている方は多いと思います。でも、生検をすでに乗り越えた方なら、ダヴィンチ手術はその延長線上にある——むしろ、術後の身体的負担は生検より楽だと感じる方も少なくないはずです。生検の段階で迷っている方は、「PSA検査で要注意と言われたら——サバイバーからの警告」もご覧ください。

入院期間中の詳細な記録は「3週間入院記録——前立腺全摘除術の現実」にまとめています。入院は3週間ほどでした。

 

ダヴィンチ手術の3つのメリット——実体験から

メリット①:神経温存の精度——夫婦生活が今も続いている

これは、私にとって最大のメリットでした。

片側神経温存という選択をした上で、執刀医がダヴィンチの3D視野でミリ単位の精度で神経を残してくれた。完全な機能回復は得られませんでしたが、ED治療薬を身体の状態に合わせて使い分けることで、今も妻との夫婦生活を続けられています。

もし開腹手術だったら、同じ精度の温存ができたかは分かりません。ED治療薬についての詳細は別記事「ED治療薬の選び方——サバイバーが10年使って分かったこと」に書いていますが、私の場合は韓国の友人が手渡してくれたVINIX 100mgが救いでした。

メリット②:3週間の入院後、社会復帰がスムーズだった

私の場合、入院期間は3週間ほど。退院後の回復ペースは、自分でも驚くほど順調でした。

経営者として長く休めない事情があった私にとって、ダヴィンチの「侵襲が小さく回復が早い」という特徴は、本当に助かりました。仮に開腹手術だったら、入院期間も社会復帰までの期間も、もっと長くかかっていたはずです。

3週間の入院生活の詳細は別記事「3週間入院記録——前立腺全摘除術の現実」にまとめています。

メリット③:10年経った今、傷跡はほぼ目立たない

お腹のへその周囲に開けた5つの穴は、術直後こそ点状の傷跡として残りますが、10年経った今、ほぼ目立たないレベルにまで馴染んでいます。温泉や銭湯に行っても、誰にも気づかれません。

見た目の問題以上に、心理的な意味が大きいと感じます。「自分の体が大きく傷つけられた」という感覚が薄いことは、術後のメンタル回復にも影響します。「あの時の手術は、確かに自分の体に何かを残したけれど、もう過去のものになった」——そう思える日が10年経って訪れたのは、ダヴィンチを選んだ大きな恩恵の一つです。

 

語られない3つのデメリット——10年経って分かったこと

ここからは、ダヴィンチ手術の「光」だけでなく「影」の部分を、率直にお伝えします。これは多くの医療メディアが書きにくい領域です。

デメリット①:尿失禁は、術式に関わらず起こる

「ダヴィンチなら尿失禁が少ない」という説明をする医療機関もありますが、私の経験では——術式の違いより、尿道括約筋がどれだけ温存できたかのほうが影響が大きいと感じます。

私の場合、退院直後は1日に何枚もパッドを取り替える状態で、完全に落ち着くまで1年以上かかりました。10年経った今でも、咳やくしゃみで少量漏れることがあります。

「ダヴィンチだから尿失禁ゼロ」は幻想です。期待値を高くしすぎないことが、術後の精神衛生に重要です。

デメリット②:病院・執刀医の経験差が、結果を大きく分ける

ダヴィンチ手術は機械が優秀でも、操作するのは人間の医師です。そして手術はチーム医療です。「ダヴィンチを導入している病院」は今や全国にありますが、そこから一歩踏み込んで「そのダヴィンチを何百件、何千件と動かしてきたチームかどうか」を見極める必要があります。

私が選んだのは、当時、都内でダヴィンチ手術の実績が最多だった大学病院でした。これは結果として、10年経った今のQOL(生活の質)を支える、最も重要な選択の一つだったと感じています。

「機械があるかどうか」ではなく「経験を積み重ねたチームかどうか」——ここを見極めずに病院を選ぶと、同じダヴィンチ手術でも結果に差が出る可能性があります。

デメリット③:費用は保険適用でも、ゼロではない

保険適用とはいえ、入院費・手術費・術後通院費を合わせると、自己負担は数十万円規模になります。私は高額療養費制度を活用しましたが、それでも完全にゼロにはなりません。

加えて、術後のED治療薬は基本的に保険適用外。VINIXやSENTRIPなどの個人輸入を活用するにしても、月々一定の費用は発生します。

 

術後経過診断の10年——担当医が「もう来なくていい」と言ってくれた日

最初の3年間は、半年ごとの経過診断

退院後、最も気を抜けないのが術後の経過観察です。前立腺癌は、手術で取り切れたと思っても、ごくわずかな癌細胞が体内に残り、後から再発する可能性があります。

私の場合、退院後の最初の3年間は、半年ごとに大学病院の泌尿器科で経過診断を受けていました。主な検査はPSA採血。手術で前立腺自体を摘出しているため、PSA値はほぼゼロのまま推移しているはずで、それが「再発していない」ことの最も確かな指標になります。

「次のPSA採血で数値が上がっていたらどうしよう」——半年ごとの診察日が近づくたび、心臓が締め付けられるような不安に襲われました。これはサバイバーになって初めて知る感覚です。

4年目以降は、年1回の経過診断に

術後3年が経過した時点で、担当医から「ここまで再発の兆候がないので、今後は年1回の経過診断にしましょう」と告げられました。

半年→1年に間隔が伸びる。これは小さな卒業のような瞬間でした。「あなたはもう、ある段階を越えた」と医療側から認めてもらえた感覚。

7年目——「もう経過診断は要りません」

そして術後7年が経った頃、年1回の診察で、担当医からこう告げられました。

「ここまで何の兆候もないので、もう経過診断は卒業して大丈夫です。何か気になることがあれば、その時に来てください」

診察室を出た後、しばらく廊下のベンチに座り込んでしまいました。

2016年の手術から7年。半年ごと、年ごとに数値を見守られ続けた7年間が、終わったのです。「治った」と言ってもらえた感覚に近い。診察室を出る時、初めて泌尿器科の重い扉が、軽く感じました。

前立腺癌は、早期発見で適切な治療を受ければ「卒業できる病」です。10年生存率95%超という数字は、こうしたサバイバーの実感の上に成り立っています。

大学病院での定期的な経過観察終了後も、年1回の健康診断でPSAを測定している

2023年頃に大学病院での定期的な経過観察は終了しましたが、現在も年1回の健康診断の際にPSA検査を受けています。

 

10年後の今、判断は正しかったか——率直な答え

「ダヴィンチを選んだこと」は、間違いなく正解だった

10年経って振り返ると、術式の選択としてダヴィンチXiは正解でした。神経温存の精度、回復の早さ、傷跡の小ささ、そして7年で経過診断を卒業できたという結果——どれを取っても、開腹手術や腹腔鏡手術より私のニーズに合っていた。

特に、片側神経温存をできたことが、今の夫婦生活を支えています。これは、ダヴィンチの精密性と、症例数が豊富な大学病院チームの習熟なくしては難しかったでしょう。

ただし、本当に後悔しているのは「術式」ではなく「タイミング」

術式の選択は正解でした。でも、もっと早く動いていれば、そもそも全摘除術ではなく監視療法で済んだかもしれない。両側神経温存の余地ももっとあったかもしれない。

ダヴィンチは「最善の選択肢」を提供してくれましたが、それでも「失ったもの」をゼロにはできません。早期発見の価値は、技術がどれだけ進歩しても変わらないのです。

PSA要注意を放置した私の3年間の後悔は「PSA検査で要注意と言われたら——サバイバーからの警告」に詳しく書きました。同じ轍を踏まないでほしい、というのがサバイバーとしての一番の願いです。

 

これからダヴィンチ手術を受ける方へ——5つのアドバイス

アドバイス①:「ダヴィンチ手術の実績件数が多い病院」を選ぶ

「この病院にはダヴィンチがある」だけでは不十分です。「その病院・チームが、ダヴィンチで何件の手術をこなしてきたか」が本質。私自身、当時、都内でダヴィンチ手術の実績が最多だった大学病院を選んだことが、10年経った今の結果に繋がっています。事前に病院のホームページで実績件数を確認したり、外来で直接質問したりするのは、遠慮なく聞いていい正当な質問です。

アドバイス②:神経温存の希望は、明確に伝える

術前カンファレンスで「神経温存を希望する」と明確に意思表示してください。希望を伝えていないと、医師は「安全第一」で全摘を選ぶことが多いです。リスクを承知で温存を希望するなら、その意思を文書化することも有効です。

アドバイス③:セカンドオピニオンを取る

術式の選択は人生を左右します。最初の医師の説明だけでなく、別の病院でセカンドオピニオンを取ることを強くお勧めします。私自身、セカンドオピニオンで「ダヴィンチが向いている」と確信できました。

アドバイス④:術後のED治療を、最初から想定しておく

「神経温存しても、術後ある程度のEDは出る」と覚悟しておく方が、メンタル的に楽です。術後のED治療薬の選択肢(VINIX、SENTRIPなど)を事前に調べておくと、術後の不安が軽減されます。

私自身が運営する個人輸入代行サイトbodyagain.jpでは、CLPharm社製のVINIX(ビニックス)(シルデナフィル系・即効性)とSENTRIP(セントリップ)(タダラフィル系・長時間型)を扱っています。10年使い続けてきた当事者として、選び方のポイントもサイトでお伝えしています。

アドバイス⑤:パートナーと事前に十分話し合う

手術の選択、神経温存の度合い、術後の生活——これらは全て、パートナーと共有すべきテーマです。一人で抱え込むほど、術後の精神的回復が遅れます。

 

よくある質問(FAQ)

Q1. ダヴィンチ手術と開腹手術、どちらがいいですか?

A. 条件によります。神経温存を希望する、回復を早めたい、傷跡を小さくしたい——これらが優先順位の高い方にはダヴィンチが向いています。一方、ダヴィンチ手術の実績がまだ少ない病院・チームの場合や、極端に進行した症例では、開腹手術の経験豊富な医師のほうが適することもあります。「術式」だけでなく「その病院・チームの経験量」を見るのが、10年経った私の実感です。

Q2. ダヴィンチ手術なら、尿失禁はないと聞きましたが本当ですか?

A. 残念ながら、誤解です。ダヴィンチでも術後しばらくは尿失禁が出ます。私の場合、完全に落ち着くまで1年以上かかりました。10年経った今でも、咳やくしゃみで少量漏れることがあります。「ダヴィンチなら尿失禁ゼロ」と期待しすぎないことが、術後のメンタル維持に重要です。

Q3. 手術費用はどれくらいかかりましたか?

A. 具体的な金額は病院や入院日数によりますが、保険適用で3割負担、さらに高額療養費制度を活用すれば、自己負担は数十万円規模に収まることが多いです。私の場合も、想定の範囲内でした。事前に「限度額適用認定証」を取得しておくと、窓口での支払いを抑えられます。

Q4. ダヴィンチ手術後、どれくらいで仕事復帰できますか?

A. 私の場合、入院期間が3週間ほどあり、退院後はそこから徐々に通常の業務に戻っていきました。経営者として「長く休めない」事情があったため、ダヴィンチの回復の早さは大きなメリットでした。退院後の社会復帰のペースは個人差が大きく、デスクワーク中心か肉体労働かでも変わってきます。担当医と相談しながら、無理のないペースで戻していくのが大切です。

Q5. ダヴィンチ手術を受けると、術後のEDは避けられますか?

A. 避けられません。神経温存をしても、術後しばらくはED症状が出ます。両側神経温存なら自力での回復可能性が残りますが、片側温存や全摘の場合はED治療薬の併用が現実的です。私自身、片側神経温存とVINIX・SENTRIPを身体の状態に合わせて使い分けることで、無理のないペースで夫婦生活を続けられています。詳しくは「前立腺癌術後ED 10年の全記録」をご覧ください。

Q6. 病院・執刀医を選ぶとき、何を確認すべきですか?

A. 最も重要なのは、その病院・チームのダヴィンチ手術の実績件数です。私の場合、当時、都内でダヴィンチ手術の実績が最多だった大学病院を選びました。「ダヴィンチを導入している病院」は今や全国にありますが、「そのダヴィンチを何百件、何千件と動かしてきたチームかどうか」は別の話です。事前に病院のホームページや問い合わせで実績件数を確認すること、そしてセカンドオピニオンを積極的に活用することをお勧めします。

Q7. 術後の経過診断は、いつまで通うのですか?

A. 私の場合、退院後の最初の3年間は半年ごと、4年目以降は年1回の経過診断でした。そして7年目に、担当医から「もう経過診断は卒業して大丈夫」と告げられました。前立腺癌は早期発見・適切な治療で「卒業できる病」です。10年生存率95%超という数字は、こうしたサバイバーの実感に裏付けられています。卒業後も、私自身は念のため年1回のPSA採血だけは続けています。

Q8. ダヴィンチ手術後の痛みは、どれくらいですか?

A. 意外に思われるかもしれませんが、私の率直な感想として、ダヴィンチ手術後の痛みより、術前の生検(左右8箇所ずつ、合計16箇所の組織採取)の方がよっぽど痛かったです。ロボット手術は傷口がお腹のへその周囲に5つの小さな穴だけで、術後の鎮痛管理もしっかりしているため、想像していたほどの激痛ではありませんでした。生検をすでに乗り越えた方なら、その延長線上で対応できる範囲だと感じます。

 

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この記事を書いた人

bodyagain.jp 運営者

1965年6月生まれ、1996年結婚、現在結婚30年。2013年、40代後半の健康診断でPSA要注意判定を受けるも3年間放置し、2016年に前立腺癌(T2c期、グリソンスコア7)と診断される。同年7月、都内の大学病院でダヴィンチXiによるロボット支援下前立腺全摘除術を受け、妻と相談の上、再発リスクを抱えながら片側神経温存を選択。3週間の入院生活を経験。妻と当時15歳の娘がほぼ毎日面会に来てくれたことが、入院期間の最大の支えとなった。2023年頃に大学病院での定期的な経過観察を終了。術後ED・尿失禁の後遺症と向き合う中で、2016年末の韓国出張で親しい友人から手渡されたVINIX 100mgとの出会いをきっかけに、「同じ悩みを抱える中年男性に、安全で確かなED治療薬を届けたい」との想いから、2017年6月にED治療薬の個人輸入代行サイトbodyagain.jpを開設。以来9年間、自身の体験をもとにサイトを運営し続けている。

※本記事は医学的助言を提供するものではありません。具体的な診断・治療については、必ず泌尿器科専門医にご相談ください。