
「1日10秒のプランクで、夜の生活まで良くなる」
こんな見出しを見かけて、思わず床に手をついた方もいるかもしれません。やってみると分かりますが、10秒は意外と長い。5秒を過ぎたあたりから腕がプルプルし、8秒で人生を振り返り始めます。
では、その10秒は本当に夜の役に立つのか。プランクの実力と、本当に注目したい「見えない筋肉」の話をします。
プランクとは、「何もしない」のにきつい運動
プランクは、腕立て伏せの姿勢(またはひじをついた姿勢)で、頭からかかとまでを一直線に保つだけの運動です。動かない。跳ねない。ただ耐える。
それなのにきついのは、お腹や背中など、体の真ん中の筋肉(体幹)をまとめて使うからです。道具もジムもいらず、テレビのCM1本分で終わる。忙しい40代・50代にはありがたい運動です。
「夜も元気に」は本当?
海外の専門家からは「体幹が強くなると、ベッドの上でも体が安定して動きやすくなる」という声もあります。言われてみれば、体の真ん中がグラグラしていては、何事も踏ん張りがききません。
ただ、正直に言うと、プランクだけで勃起の力が上がる、と言い切れる話ではありません。体幹が鍛えられて体が動きやすくなる。期待できるのは、まずそこまでです。
では、夜の主役はどこにいるのか。実は、プランク中にほとんど意識されていない場所にいます。
夜の名脇役、「骨盤底筋」
骨盤底筋は、骨盤の底でハンモックのように内臓を支えている筋肉です。外からは見えず、鏡で確認することもできません。でも男性では、次のような大事な仕事をしています。
- おしっこを止める、最後まで出し切る
- 勃起を保つのを支える
- 射精にかかわる
つまり、腹筋が「表の看板」なら、骨盤底筋は「裏の大黒柱」。EDに悩む男性が骨盤底筋の運動を続けたところ、勃起の状態が良くなった人がいた、という報告もあります。もちろん全員に効くわけではありませんが、薬の前に見直せることの一つとして、知っておいて損はありません。
骨盤底筋の見つけ方・動かし方
見えない筋肉なので、まずは「ここか!」と見つけるところから始めます。
- 姿勢:椅子に座るか、仰向けで膝を立てる
- 場所の目安:おならを我慢するとき、おしっこを途中で止めるときに締まるところ
- 動かし方:お尻や太ももには力を入れず、その部分だけをキュッと締めて少し持ち上げ、数秒キープしてゆるめる
- 呼吸:止めずに、普段どおり
会議中でも、電車の中でも、誰にも気づかれずにできるのがこの運動のいいところです。ただし、本当に排尿の途中で止める練習を繰り返すのはやめておきましょう。あくまで場所を確かめる目安です。
慣れてきたら、プランクの姿勢で骨盤底筋も軽く締めてみる、という合わせ技もあります。表の看板と裏の大黒柱を同時に鍛える、欲張りコースです。
プルプルしても、息は止めない
プランクで一番やりがちな失敗は、息を止めてしまうことです。力むと血圧が急に上がりやすくなります。
- 最初は10〜20秒から。膝をついた姿勢でも十分
- 声に出して数えると、息が止まりにくい
- 腰が反ったり、肩や腰が痛んだりしたら、すぐにやめる
- 高血圧、心臓の病気、目の病気(緑内障など)、腰痛の治療中の方は、先に主治医に相談する
- 胸の痛み、強い息切れ、めまいが出たら中止し、続くようならすぐ医療機関へ
筋トレは毎日やらなくても、週2〜3日で十分です。三日坊主になるより、細く長く。
最後にもうひとつ、血のめぐり
勃起は、ひと言でいえば血流の仕事です。高血圧や糖尿病、たばこは血管に負担をかけ、夜の元気にも影響することがあります。プランクで体幹、骨盤底筋で裏の大黒柱、そして毎日よく歩いて血のめぐり。この3点セットで考えるのがおすすめです。
体の変化が気になったときに
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まとめ
1日10秒のプランクは、忙しい大人でも続けやすい体幹トレーニングです。ただ、夜の主役は腹筋ではなく、見えないところで踏ん張る骨盤底筋。プルプルしながらも息は止めず、週2〜3日、細く長く。持病のある方は、主治医に相談してから始めてください。
本記事は一般的な情報提供を目的としており、診断、治療効果の保証、特定製品の推奨を行うものではありません。持病や服用中の薬がある方、体の変化が続く方は、医師または薬剤師へ相談してください。